永遠の0(ゼロ)

久しぶりに心躍る作品を読んだ。
百田尚樹著『永遠の0』だ。
戦記、ミステリー、ヒューマンを掛け合わせた巧みな構成に思わず唸ってしまった。
ここ数年読んだ小説の中でも、一番印象に残った作品だったといっておこう。

物語は太平洋戦争の時代。“天才で臆病”といわれた神風特攻隊兵士が主人公である。タイトルの“0”とは零戦のことを指す。真珠湾攻撃から始まり、終戦までの4年間を、生き残った戦友たちの証言をもって綴っていく。
そのまま映画化してもいいくらい、まるでパズルのピースを一枚ずつはめていくように、物語は進んでいく。
それもそのはず、作者はテレビ番組の構成作家が本業である。押さえどころをよく分かっている。
これまで戦争モノは、どちらかというと苦手意識があって引いていたが、このカテゴリーに少し興味が出てきた。

百田尚樹の存在は知っていたもの、自分にとってまったく縁がなかった作家。今年になってから『錨を上げよ』を初めて開いたが、たちまちその絶妙な構成とテンポに魅了されてしまった。
宮部みゆきや東野圭吾ほど下手ではないが、花村萬月と同様に描写や会話の荒削りの表現が気になるところもある。しかし、“うまい作家”には違いないだろう。
他にも作品が出ているようなので、機会を見つけて読んでみたい。

永遠の0 (ゼロ)永遠の0 (ゼロ)
(2006/08/24)
百田 尚樹

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[ 2011/10/29 ] 読書 | TB(0) | CM(0)

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