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谷甲州 『単独行者~新・加藤文太郎伝』

不世出の単独行者・加藤文太郎の自伝。500頁を一気に読んだ。
著者は1996年刊の『白き嶺の男』(新田次郎文学賞受賞)で加藤のことを書いているが、
その刊行にあたってもう一度、加藤の物語を書くと宣言をしていた。
10数年を経て、その約束を果たしたのが本書である。
内容はコテコテの山描写がこれでもかと続く。加藤の山に向ける執念と内面の変化を余すところなく描いていく。
ひとりの人間としての強さも弱さも、そしてパーティを組まない単独行者としての苦悩。

『単独行』の著作で有名な加藤文太郎を描いた作品には、新田次郎の『孤高の人』があるが、
個人的にはおそらくこの作品を超えるものはないと思っていた。
しかし、谷甲州のこの作品を読んで、改めてそれを“超えた”作品に出会えたと確信した。
鳥肌が立つような重厚感をもった作品を書き上げた作者に、感謝したい。

単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝
(2010/09/16)
谷 甲州

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[ 2012/03/04 ] 読書 | TB(0) | CM(0)

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